もう一度英語を勉強し直すなら正しい発音で学びたい、という方や、いわゆる「カタカナ英語」を脱却したい、という方も多いのではないでしょうか。
「カタカナ英語」とは英語の「日本人訛り」のことです。
抑揚がなく独特でクセのあるエイゴです。
訛りは気にせずに自信を持って自分の英語を話すことが最も大事ですが、標準英語に近づくことが出来れば相手にとっても聞き取りやすく、コミュニケーションも豊かになり、それに越したことはないですよね。
発音はいくつかポイントを抑えるだけで劇的に変わります。ただ、口や舌の動きが日本語にはないものもあるので普段(英語学習の際)からそのように発音していないと急には出来るようにはなりません。
この記事では、英語学習の初級者の方にカタカナ英語から脱却できる発音・アクセントのコツをご紹介します。
【初級者向け!】この記事を読んでわかること
- 発音・アクセントを改善するメリット
- カタカナ英語を脱却できる7つのポイント
■発音・アクセントを改善するメリット
著者が英語学習を始めたきっかけは、以前、大手海外企業と仕事をさせて頂いた際に英語がほとんど理解できず、顧客とコミュニケーションがうまく取れないことが歯がゆく自身の無力さを痛感したことが発端になっています。
当時、幸い英語力が高い同僚が同伴していたので仕事上、顧客にご迷惑をおかけするには至りませんでしたが、その際に気付いた事として同僚や英語をしゃべる日本人の多くが、いわゆる「カタカナ英語」の発音でした。
しかもベタベタの「カタカナ英語」です。
もちろん、仕事上においては英語はコミュニケーションのためのひとつの「ツール」でしかなく、コミュニケーションが取れればその目的を果たしているので発音やアクセントは二の次で良いというのは時間のない現代人にとって合理的である意味正しいとも言えます。
日本人に取ってはある意味聞き取りやすいのですが、相手にとってはどうでしょうか。
コミュニケーションの質という意味においてはいかがでしょうか。
コミュニケーションとは相互に正しく情報を伝え合うということに他なりません。発音・アクセントが標準英語に近い質の高いコミュニケーションを図れるのに越したことはありません。
「シー」は、「彼女(She)」なのか「海(Sea)」なのか、相手は話の文脈から判断してくれていますが、その判断を相手に委ねず、聞き取りやすい英語を話せるとミスコミュニケーションを減らせてよいですよね。
著者は、外国人と話す際には必ずと言ってよいほど発音を褒められます。
わが子にも同様な方法で教えていますが、授業で発音を褒められるそうです。
自分自身ではまだまだカタカナ英語だと思っていますが、それでも相手からすると日本語訛りは少ないようです。
また、発音・アクセントを誤って覚えてしまうとLiteningで聞き取れなくなってしまう恐れがあります。
つまり、正しい発音・アクセントを覚えるとListening力を高めることにも繋がり、TOEICのスコアも向上するということができます。
■カタカナ英語を脱却できる7つのポイント
基本的な考え方
あくまでも初級段階としてカタカナ英語からの脱却にフォーカスします。
後述の7つのポイント無意識的に発音できるようになるまで継続的にトレーニングを行うことでNativeから褒められるレベルでカタカナ英語から脱却することが出来ます。
なお、トレーニングと言っても発音専用のトレーニングは必要ありません。
TOEICや英検など英語学習の折に以下のポイントを意識して発音すればよいだけです。
【発音のポイント】
- 後述の7つのポイントを抑えれば基本的に単語毎に発音記号を確認する必要はありません。ただ、そもそも発音の仕方がわからない場合には、発音記号を確認して正しい発音を覚えてしまいましょう。
【アクセントのポイント】
- 新しく単語を覚える際、アクセントの位置は必ず確認するようにしましょう。
ポテト(potato[pətéitou])やパイナップル(pineapple[páinæpəl])等、日本の「カタカナ英語」とはアクセントが異なるものも多いです。アクセントを誤って覚えてしまうとLiteningで聞き取れなくなってしまう恐れがあります。
ポイント① ”c”の発音
「she」は「シー」、「c」は「スィー」です。
【例】 ship [ʃíp](シップ), see [síː](スィー)
ポイント② ”f”の発音
「フ」のときに上の歯で下唇をかみます。
「f」が出てきたら、とにかく上の歯で下唇をかみましょう。大げさに噛むくらいでちょうどいいです。
【例】 fire [fάɪɚ], friend [frénd]
ポイント③ ”g”と”z”の発音
「g」は「ジー」、「z」は「ズィー」です。
【例】 gesture [dʒéstʃɚ](ジェスチャー), zebra [zíːbrə](ズィーブラ)
ポイント④ ”l”と”r”の発音
「l」も「r」も「ル」とは発音しません。
「l」は「エ」の状態から、舌を上の歯の付け根にくっつけて終わります。
「r」は「エ」の状態から、舌を上の歯の付け根に近づけて内側にそらせて終わります。その際に、舌先はどこにもくっつけません。
【例】 light [lάɪt], right [rάɪt]
ポイント⑤ ”m”の発音
上唇と下唇を一旦口の中にしまい込むように「ム」を発音します。
【例】 music [mjúːzɪk], memo [mémoʊ]
ポイント⑥ ”v”の発音(ヴィー)
上の歯で下唇をかみます。vが出てきたらとにかく上の歯で下唇をかみましょう。
日本語には(ヴ)の発音は出てこないので「v」が出てきたら意識して噛みます。
「b」は日本語の(ビー)です。
【例】 violine [vὰɪəlín], vision [víʒən]
ポイント⑦-1 ”th”の発音(濁る)
舌を歯と歯の間に挟んだ状態から(口の外に大げさに出してもOK)、ひっこめながら濁音と共に次の母音を発音します。
【例】 the [ðə], this [ðís]
ポイント⑦-2 ”th”の発音(濁らない)
舌を歯と歯の間に挟んだ状態から(口の外に大げさに出してもOK)、ひっこめながら次の母音を発音します。(音は濁らせません)
【例】 think [θíŋk], through [θruː]
■発音専用の学習も検討を
さらにもっと短期間にきれいな発音を習得したい場合や、カタカナ英語からの脱却だけでなくNativeに近い発音をマスターしたい場合には発音やSpeaking専用のトレーニングを取り入れることも検討しましょう。
アプリや英会話スクールには発音に特化したものやSpeakingにこだわりのあるものがあります。
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■まとめ
いかがでしたでしょうか。
「カタカナ英語」を脱却できるイメージが少しでも湧いたなら幸いです。
以下、ポイントをまとめておきます。
- 発音・アクセントを改善するメリット
・ミスコミュニケーションを減らせる。
・正しい発音が分かればListening力が上がる。TOEICスコアも向上。
・Nativeから発音を褒められる。 - カタカナ英語を脱却できる7つのポイント
(カタカナ英語を脱却できる7つのポイント)
最後まで読んでいただきありがとうございます。
英語学習に終わりはありませんが、努力を継続することで確実に成長していくのも事実です。本記事が少しでも皆さまのお役に立てたなら幸いです。