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【ビジネス実務法務検定】体験記 | 資格の難易度・合格率・勉強時間は?

【ビジネス実務法務検定】合格体験記-資格の難易度・合格率・勉強時間は ビジネス

ビジネス実務法務検定(通称:ビジ法)に興味をお持ちの皆さんに向けて、ビジ法の概要、合格率、難易度、勉強時間、勉強方法などについて著者の体験を基にまとめましたのでご紹介します。

ビジ法の内容はビジネスに関連の深い法律、例えば「株」、「民法」、「会社法」、「国際法」など多岐にわたった内容になります。

一般職、技術職の方、契約に関する事柄や求められるコンプライアンス(法令順守)について学べます。

管理職、経営サイドの方、フリーランス、起業家の方、株式会社の機能、M&A、起業(株式会社)の仕方についても法律を軸として学習できます。

投資に興味のある方、「株式」の仕組みや「株主の権利」、「配当」についても学習範囲となりますので、NISAを使って株や国債に投資をしている方にとっても法律的な側面から株について体系的な学習ができます。

著者は、参考書を立ち読みしたときに、「起業」、「株」、「国際法」の単元に一気に引き込まれました。また学習した所感としても非常に興味深い内容でした。

著者は法律を学習したことがありませんでしたが2024年6月に2級を受験して一発合格をしています。

著者が独自に整理した試験に役立つ知識を余すことな記事に掲載していますので、ぜひご活用下さい。

この記事を読んでわかること

  • ビジネス実務法務検定1~3級の基本情報(概要・試験日程・費用など)
  • 資格取得のメリット4つ
  • 合格率・難易度(2, 3級も侮れない!
  • 勉強法と勉強ノートExcelファイル無料ダウンロードあり


■資格概要

“すべてのビジネスパーソンに必要な法律知識を身につける”
公式サイトのキャッチフレーズにあるように、ビジネスシーンで必要とされる実践的な法律知識を身に付けることを目的とした試験です。

各級の基準は以下のとおりです。
(出展:東京商工会議所公式サイト

【3級】
ビジネスパーソンとしての業務上理解しておくべき基礎的法律知識を有し、問題点の発見ができる。(ビジネスパーソンとして最低限知っているべき法律実務基礎知識を想定)

おすすめ対象:
全てのビジネスパーソン、仕事に就く前に企業での活動について学びたい学生

【2級】
企業活動の実務経験があり、弁護士などの外部専門家に対する相談といった一定の対応ができるなど、質的・量的に法律実務知識を有している。(知識レベルのアッパーレベルを想定)

おすすめ対象:
企業の管理職、総務・法務、コンプライアンス等の担当者

【1級】
業務上必要な法務知識をビジネス全般にわたって持っており、その知識に基づいて多面的な観点から高度な判断・対応ができる。(実務的対応能力としてのアッパーレベルを想定)

おすすめ対象:
企業の法務・総務の責任者・担当役員、弁護士・司法書士等の専門家


■資格取得のメリット

以下、大きく4つあります。

(1)ビジネスで役に立つ

数多くの法律を学習するため、様々なビジネスシーンで生じるリスク等に機敏に反応することが可能になります。

著者はIT関連の企業に勤めていますが、この資格に興味を持ったきっかけは”とあるベンチャー企業”との外販事業を担当することになり、契約に関する基礎知識を整理したいと思ったことがきっかけでした。

IT関連の企業に勤めている方は、普段何気なく使われている請負契約、準委任契約、リース契約など契約関連やIT関連法などの知識が整理できます。

「会社の設立」、「業務提携」についても知識を得ることが出来るため、管理者、経営者、フリーランスの方にとってもメリットがあります。

ビジネス上の一般的な法律知識を得ることはビジネスパーソンとしての身だしなみを整えることにもなります。

(2)就職、転職、キャリアアップに役に立つ

雇用側からすると、コンプライアンス(法令順守)に関して一定の知識を有していると判断できることになります。
独禁法、個人情報保護法、不正競争防止法、迷惑メール防止法など、雇用側が従業員に知っておいてほしい事柄を学習することができ、その権威を内外に示すことに繋がります。

(3)身を守るのに役に立つ

労働組合、就業規則、労災、クーリングオフ、著作権保護など、自身の身を守るための法律について基本事項を学習することができます。

労災が下りるケースと下りないケースについては、学習していて著者も目からうろこでした。

(4)投資に役に立つ

NISAを使って投資をされている方も多いのではないでしょうか。著者もその内のひとりです。

株や債券、株の譲渡、株主の権利、株主総会、配当、不動産売買などの投資をする上で知っておきたい法律上の基礎知識を得ることができます。
このあたりは非常に興味深い内容でした。


 

■試験日程・試験時間・費用・受験場所

試験の基本情報は以下のとおりです。
(出展:東京商工会議所公式サイト

IBT方式は自宅受験、CBT方式は各地のテストセンターでの受験です。

2級・3級
IBT方式CBT方式
試験方式概要受験者自身のパソコン・インターネット環境を利用し受験する方式。各地のテストセンターに行き、備え付けのパソコンで受験する方式。
試験期間■第1シーズン
申込期間:5月
試験期間:6~7月
■第2シーズン
申込期間:9月
試験期間:10~11月
※受験日時は所定の試験期間・開始時間から選択可能。
試験開始時間①10:00~11:45
②13:00~15:45
③17:00~19:00
各回15分毎に選択可能(申込先着順)
10:00~19:00までの間で各会場ごとに設定されていて、申込を開始した際に選択可能(申込先着順)
試験形式・時間多肢選択式・90分
受験場所自宅や会社等
(必要な機材含め、受験者自身で手配)
全国各地のテストセンター
受験料【2級】7700円(税込)
【3級】5500円(税込)
【2級】9900円(CBT利用料2200円含む)(税込)
【3級】7700円(CBT利用料2200円含む)(税込)
受験資格制限なし
※2024/9時点調べ。最新情報は公式サイトでご確認下さい。


1級
CBT方式(統一試験)
試験方式概要各地のテストセンターに行き、備え付けのパソコンで受験する方式。
試験期間申込期間:11月
試験日:12月
※試験日時は全国共通の統一試験で実施
(日時の選択は不可)。
試験開始時間■前半
集合時間:10:00
■後半
集合時間:13:00
試験形式・時間■前半
共通問題2問:90分
■後半
選択問題2問:90分
※いずれも論述形式
受験場所全国各地のテストセンター
受験料12100円
(CBT利用料2200円含む)(税込)
受験資格制限なし
※2024/9時点調べ。最新情報は公式サイトでご確認下さい。

著者は自宅で受験しました(IBT方式)。自宅で受験する方式の試験は他の資格試験でも増えてきましたが、ビジ法はユニークなやり方です。
自宅受験の試験準備や試験前日から当日までの詳細については以下の記事にまとめましたのでご参考下さい。


■合格基準・合格率・難易度

合格基準・合格率

試験の合格基準、合格率は以下のとおりです。
(出展:東京商工会議所公式サイト

2級、3級の合格率は、近年(2023年以降)傾向が変化し、難化しているので注意が必要です。


3級2級1級
合格基準70点以上(100点満点)140点以上(200点満点)
かつ共通問題・選択問題の各問題ごとに
得点が50%以上
合格率
(2,3級は2023年以降変化)
80~90%前後

40~50%前後
50~70%

30~40%前後
10%前後


難易度

2、3級に関して言えば、合格率から見るとしっかりと勉強すれば誰でも合格を狙える試験であることが言えるかと思います。
他の資格と比べてもそこまで難易度の高くない試験だと言えるでしょう。
しかし1級になると難易度は一気に上がります。合格率10%は最難関の国家資格と同等レベルと言って遜色ありません。

著者は2級を取得しました。勉強は興味を持って楽しくできましたが試験はかなり難しかった印象です。試験は難化傾向にあるので侮らずしっかりと準備をすることが肝要です。

試験についての詳細は以下の記事にまとめていますのでご覧ください。


■勉強時間

インターネットの情報によると
3級45~60時間
2級60~100時間
1級100~200時間
程度とされています。

著者(2級を受験)は2024年1月~6月までの半年間で、トータルで99時間(月平均16時間)勉強しましたのでインターネットの情報と概ね合致しています。

ただし、結果はギリギリ合格でしたので感触としてはさらに20時間程度の勉強が必要です。

現状、2級の問題は難化傾向にありこのまま推移すると仮定すると、法律の勉強をしてきた方を除き一般の方としては60~80時間程度の勉強量では到底合格できないでしょう。3級も同様と考えられます。
他にいくつかの資格を取得してきた著者の経験から断言できます。しっかりと準備をされることをお勧めします。

従って、著者の見解としては以下のとおりとなります。
3級60~80時間
2級80~120時間
1級100~200時間



■勉強方法

独学で合格可能です。
著者は参考書2冊を使って独学で勉強しました。上述の通り結果はギリギリの合格点でしたので、もっとしっかり勉強した方が安心です。
特に、一問一答形式だけではなく試験と同様な形式(過去問等)の問題にも慣れておいた方がよいでしょう。
実際の試験問題は一問一答形式のような短い設問は非常に少なく、長文で複合的な問題が多いです。

独学にとらわれる必要もありません。
人それぞれ学習スタイルがありますのでご自身のスタイルに合った勉強方法を選択するのがベストです。

以下にお勧めの参考書、講座を掲載します。




■勉強ノート

著者がビジ法2級の勉強をしていて、整理した方が良いと思った事柄を以下のエクセルに整理しましたので試験勉強の際にご活用下さい(無料)。

勉強ノート(ビジ法2級) Excelシート(無料)

(Excelシート サンプル画像)

【ビジネス実務法務】法律体系の整理
【ビジネス実務法務】会社の機関設計の整理


■まとめ

いかがでしたでしょうか。
ビジ法はサラリーマン、管理職、経営側の方、自営業の方、起業家の方など、多方面のビジネスパーソンの方にとって非常に有意義な内容です。
以下、ポイントをまとめておきます。


  • 資格取得のメリット4つ
    (1)ビジネスで役に立つ
    (2)就職、転職、キャリアアップに役に立つ
    (3)身を守るのに役に立つ
    (4)投資に役に立つ
  • ビジ法の試験日程は、 2,3級は年に2回(6~7月,10~11月)、1級は年1回(12月)あります。
  • 費用は、IBT、CBTにより2200円の差があります。
  • 合格率・難易度
    2,3級は近年、難化傾向にあるので侮らずに!
    【合格率】
    3級:40-50%
    2級:30-40%
    1級:10%前後
  • 勉強法と勉強ノート(Excelファイル無料ダウンロードあり)

本記事が皆さまの合格に少しでも寄与できれば幸いです。

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