G検定は年々注目度が高くなってきており、受験者数はついに累計10万人を突破しました。
ChatGPTに代表されるように、AIに関する知識は今後必須のデジタルリテラシーになります。
現在のところG検定に向けた勉強時間は概ね30~50時間程度で、合格率は60~70%と比較的取り組みやすい資格に分類されます。
一方でAIは日進月歩の領域であり、試験内容は今後難化することが予想できます。
つまり、G検定を受けるなら、取り組みやすい「今」がまさにベストです。
著者は60時間程度試験勉強をした上で試験に臨み一発合格でした。
試験にあたり事前準備はもちろん時間配分も非常に重要です。
本記事では、そんな著者の経験から試験の時間配分・問題数、試験のリアルな感想を皆さんに共有したいと思います。
また、自宅受験をする上での前日までの準備、試験前の準備、カンペはありなのか?についても解説しますのでぜひご参考ください。
【この記事を読んでわかること】
- 試験方式は?
- カンペはあり?
- 勉強開始~試験当日まで
- 試験のリアルな所感(著者の体験)
- 問題数と時間配分について
G検定の難易度・合格率・勉強時間については以下の記事をご参考下さい。
■試験方式(オンライン受験)
試験方式は、「オンライン自宅受験」の一択になります。
スマホやタブレット端末での受験は推奨されていません。
自宅に受験環境が整っていない場合は、実質、ネットカフェ等を利用するとよいでしょう。
■カンペはあり?
G検定で特徴的なのは、webカメラやマイク等の準備は必要なく、実質的にメモ(カンペ)を見ることやスマホ等を使って検索したりすることが出来てしまう、ということがあげられます。
では、実際カンペはありなのでしょうか?
以下、受験規約にあるように、公式にはカンペの使用は認められていません。
従って、今まで皆さんが受けてきた試験と同じように自らの力のみで試験に臨むのが本来の姿であり、そのためにしっかりとした準備をしていきたいものです。
自身の知識と実力で合格できたらやはり誇らしい限りかと思います。
しかし、とは言えです。
G検定は試験費用も安くありません。G検定に割ける時間も当然有限です。
いくらしっかりと準備をしたとしても、背に腹は代えられないというところはあります。
またネット上では「G検定と言えばカンペ」、という認識が浸透しつつあるようにも見受けられます。
日本ディープラーニング協会側もカンニングを黙認しているようにも見受けられます。
この状況で正攻法は条件が悪く、不公平感が拭えません。
であれば、カンペの準備もしっかりとしておいた上で、試験は最後まで自力で解き、最後の最後、合格が難しいと判断した際の最終手段(奥の手)としてカンペを使うという方針はいかがでしょうか。
(試験の準備もカンペの準備も、両方とも手を抜かない方針)
ちなみに著者はそのやり方です。
カンペの準備は万端にしておいた上で、最終的には自力のみで合格を果たしています。
著者が準備したカンペ(用語集)は以下をご参考下さい。
G検定は、AIの知識を身につけてビジネスに活かすのが目的であり、G検定に合格することだけがゴールではありません。
カンペを用意してG検定に臨む人が多いため黙認されているのかもしれませんが、カンペに頼りすぎるのではなく、自身の知識と実力で挑戦するのが望ましい姿といえます。
■勉強開始~試験当日まで
それでは申し込みから試験当日までポイントについて解説します。
申し込みまで
著者は以下のようなスケジュールで臨みました。
思い立ったらすぐに参考書を購入し勉強をスタートさせて問題ないです。年に6回試験があるので勉強の進捗に合わせて試験日程を選ぶことができます。
著者は勉強の期間は半年と長いですが、トータル60時間弱の勉強時間で合格しています。
おすすめの参考書・問題集については以下の記事をご参考下さい。
受験申込みの前には、ご自宅の環境で受験が可能かどうか事前に動作確認を行いましょう。
動作確認の方法については、JDLA公式サイトをご確認下さい。
事前にこれをしておくと、「この問題をチェックする」、「すべての問題を確認する」の使い方、文字の大きさ、操作性などを確認できて非常によいです。文字サイズは三段階で変更可能です。
事前に一度確認した上で、試験前日に再度確認しておくのがベストでしょう。
試験前日までの準備
ミニテストで実力を確認する
公式サイトでミニテストを受けることができます。
所要時間は3分です。
また目標は70%です。70%いかない場合は学習の追い込みをする必要があると考えてよいでしょう。
(JDLA公式サイト:ミニテスト)
不測の事態に備える
試験中に受験画面が操作できなくなってしまうなど、通信環境等の影響により通常通りの試験が続行できなくなるケースなども想定できます。
- STEP1画面のリロード
画面の「更新」 or 「F5」キー(ノートPCの場合 「Fn」キー + 「F5」キー)
- STEP2画面のリロードをしても画面が動かない場合、ブラウザを再起動
- STEP3それでも動かない場合、PC再起動
PCを再起動したり別のPC等で受験する場合は、再度ログインする(途中から試験が再開)
また、必ず、問い合わせ先の番号を控えておきましょう。
試験当日
試験当日は、「受付」→「受験」の流れになります。
順番に解説していきます。
カンペ・チートシート等、当日の準備
カンペ・チートシート、参考書などの準備も怠らないようにします。
著者は、食卓テーブル(広め)を使って以下のように大風呂敷を広げて準備を整えて試験に臨みました。
実際にはカンペを見たり検索で調べたりする時間的な余裕はあまりないでしょう。
ただ、数問程度は調べることは可能なためしっかりと準備しておきましょう。特に略語・用語は検索しておけるようにしておくと便利かと思います。
「いざ」となったら調べられる、というのは安心感があります。
ただし、前述しましたとおり、理想はカンペを使わず実力のみで合格できる準備を整えたいです。
試験当日に使える略語・用語集は以下をご参考下さい。
受付
試験の受付をします。
試験開始時間の10分前にならないと「開始する」ボタンが出てきませんので、焦らずに時間になるのを待ちましょう。
以下、著者のケースを参考に受付の流れをご説明します。
基本的に画面の指示に従って順次実施していくので特に難しいことはありません。
- STEP113:50頃 マイページから「受験する」ボタンを押下
- STEP2受験の選択画面から「開始する」ボタンを押下
「受験する」画面にアクセスすると受験可能な試験が表示されます。
- STEP3画面の指示に従って「次に進む」を押下し進める
- STEP4受験開始画面から「受験を開始する」を押下
- STEP5試験前のアンケートを解答する
試験
試験を開始します。
- STEP1「試験を開始する」ボタンを押下して開始
- STEP2120分タイマーがカウントダウン
- STEP3試験時間(120分)が終了すると自動的に画面が切り替わる
試験結果
試験結果は、2~3週間後にメールで届きます。
著者は、11/11(土)に受験し、11/27(月)にメールが届きました。
■試験のリアルな所感
試験を受けてみて、著者が感じたリアルなところを共有します。
●環境面
まず、自宅受験、パソコンでの受験という環境的な部分に関しては特に不都合は感じませんでした。「この問題をチェックする」、「すべての問題を確認する」機能は必ず使いますので、やはり事前に操作を確認しておくと安心です。
(JDAL公式サイト:動作確認)
●内容面
著者が使用していた問題集で掲載されていた問題がそのまま出題されているようなケースもあった一方で問題集には出てこない範囲もそれなりにあった印象です。
また、試験時間については余裕があるというわけではありません。
毎回3~4割の方が不合格になっているので、時間配分も含め油断せずしっかりと準備しておきましょう。
問題数と時間配分
新シラバスによると、2024年#6以降、問題数は「160問程度」となります。
著者は2023年#5を受けましたが、その回は「200問程度」とされていたところ、191問出題されました。
公式発表されている問題数は「・・・問程度」なので多く出題されることも想定し、10問程度の余裕を持った時間配分を計画しておくとよいでしょう。
【例】13:00 試験開始
~13:20 問1~30
~13:40 問31~60
~14:00 問61~90
~14:20 問91~120
~14:40 問121~150
~15:00 問151~160+余裕分(10問程度)+見直し(10問程度)
時間配分としては、20分で30問、1問あたり40秒、を目安にするとよいでしょう。
【試験時間120分の配分】
107分:1問あたり40秒程度を目安(30問で20分)
13分:10問程度の余裕分+10問程度の見直し分
総括(G検定の学習・試験をとおして)
個人的にはなんといっても第一に、非常に興味深く楽しく勉強を継続することができました。特に学習初期・導入部分で心を掴まれます。
「人工知能(AI)とは何か」、「ディープラーニングとは何か」、「人工知能の進化の歴史」、「人類とAIとの勝負」、「フェイクニュースとディープフェイク」など、非常に興味深い内容です。
著者は概ね60時間程度勉強しましたが、これくらいの勉強量でディープラーニングの概要を体系的に学習することができ、DXリテラシーを高めることができ、またそれを内外に示すための資格を取得することが出来るのは非常にタイムパフォーマンスがよいのではないかと思います。
■まとめ
いかがでしたでしょうか。
デジタル人材が不足している昨今、G検定を取得することでデジタルリテラシを高め、自身の市場価値が高めていきましょう!
【試験方式について】
- 試験方式は、「オンライン自宅受験」の一択です。
スマホやタブレット端末での受験は避けましょう。 - 公式にはカンペの使用は認められていませんので、自身の知識と実力で挑戦するのが望ましいです!
【試験準備から試験について】
- G検定を受けるなら、取り組みやすい「今」がまさにベスト!
- 試験前日までにミニテストを解いておきましょう。
- 毎回3~4割の方が不合格になっているので、時間配分も含め油断せずしっかりと準備しましょう。
- 1問40秒を目安に時間配分も調整を!
本記事が皆さまの合格に少しでも寄与できれば幸いです。