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【PMP資格】なぜ受かる気がしないのか | 試験対策・テクニック

【PMP資格】なぜ受かる気がしないのか、試験対策・テクニック PMP試験

PMP資格の合格に向けて日々努力されている方の中には、模擬試験で成績が振るわなかったり、残念ながら本試験で不合格になってしまった、等で、「受かる気がしない」、「受かる自信がない」と感じている方もいるのではないかと思います。

本記事では、「受かる気がしない」と感じる理由を言語化し、それぞれの理由に対する具体的な対策をご紹介します。

本記事が、皆さまが自信を持って試験に臨み、合格する確率を少しでも上げられることに寄与できれば幸いです。

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■なぜ受かる気がしないのか、7つの理由

なぜ受かる気がしないのか、その理由は大きく7つあります。

【理由1】PMP試験はそもそも難易度の高い資格である

PMP試験は、そもそも難易度が高い資格です。

受験者全員がプロジェクトマネジメント実務を3年以上経験している実績を持っており、かつプロジェクトを束ねるマネージャーまたはリーダー格の権威を持つ方々です。

合格率を60~70%程度と考えれば、そのような実績を持つ受験者が10人中3~4人は不合格になってしまうということになり、難易度は高い資格であると言えます。

つまり、皆さまが「受かる気がしない」と考えるのは、むしろ当然であるとも言えます。
【解決策1】へ


PMP試験の難易度・合格率については以下の記事をご参考下さい。



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【理由2】プロジェクトマネジメント実務経験の不足

PMPの受験要件として、”3年以上にわたるプロジェクトマネジメントの実務経験”が必要になります。

基本的には、3年間しっかりとしたプロジェクトマネジメントの実務経験があれば、大規模・小規模プロジェクト、中期・短納期プロジェクト、ステークホルダーも様々なプロジェクトを経験しており、経験値としては十分なのではないかと思います。

ただ、中には期間的には3年間経験したものの、時間的には月に数時間程度しかプロジェクトマネジメント実務を実施していない、というような方もいるのではないかと思います。

なお、著者がPMPを取得した2020年以前は、
『4500時間以上のプロジェクトマネジメント実務経験』
が必要という時間的な制約もありましたが、2024年現在、それは撤廃されています。


その場合には、プロジェクトマネジメントの経験値が不足しているということが考えられます。

出題されたシチュエーションを実体験と重ね合わせ、イメージして選択肢の優先順位をつけ、適切な答えを導けるだけの経験値が不足しているということが考えられるでしょう。

また、経験を積んでいたとしても、例えば小規模プロジェクトのみであったり、類似プロジェクトのみを経験してきたなど、シチュエーションが偏っている場合には、同様に特定のシチュエーションにおいての経験値が不足しているということも言えるでしょう。

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【理由3】所属する会社の組織体制とPMBOKの定義とのギャップが大きいが故のイメージの差異

例えば、PMBOKで定義されているPMO(Project Management Office)など、いわゆるプロジェクト統括部が確立されていない企業もあるでしょう。
小さなプロジェクトでは手続きや手順が省略されていてPMBOKとは異なるケースもあるでしょう。
その場合には、出題のシチュエーションをイメージし難く、理解に苦しむということがあるかと思います。

また、PMBOKを発行したPMI(Project Management Institute)はアメリカで設立されており、ジョブ型の組織体をベースとしていると考えられるため、日本の終身雇用・年功序列型の組織体にはフィットし難いケースもあります。

例えば、ジョブ型の多いアメリカはプロジェクトを立ち上げる際に、プロジェクトメンバーをプロジェクトマネージャーが決定する権限を有しますが、日本の組織においては、業務アサイン及びメンバー構成の決定権を有するのはプロジェクトマネージャーではなく、部長や課長等の役職であることが多いでしょう。

このあたりは、”組織構造のタイプ”や”PM権限の強さ”としてPMBOKに定義されているものの、現実の組織体制との差異によりシチュエーションのイメージを誤る可能性があります

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【理由4】プロジェクトマネジメント教育研修における理解度の不足

PMPの受験要件として、”プロジェクトマネジメントに関する研修を35時間以上受講すること”、が必要になります。

この教育研修には、有効期限はありません。

つまり、受講した講座であれば、いくらでも過去に遡って計上することが可能です。言ってしまえば学生時代に受講した講義でもよいわけです。

しかし、当然、プロジェクトマネジメントの体系も手法も進化し、PMBOKも時代に合わせて改訂されていきます。
従って、古い過去の教育研修は最新のPMBOKに適していないケースが発生します。また、当然記憶は薄れていきます。
教育研修を受講した時期が数年前の場合には注意が必要です。

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【理由5】勉強不足

純粋に勉強時間が不足している、ということが考えられます。

PMP資格に合格するために必要な勉強時間は、インターネットによると概ね100時間程度かかると言われています。
100時間未満の場合には、勉強時間が足りないことによる理解度不足を疑うことが出来ます。

著者は独学による参考書・問題集使った一般的な学習方法で、120時間弱の勉強時間で『Above Target』(合格基準を大きく超えている)で合格しています。

従って、独学や講座を併用した一般的な学習方法の場合には、最低ライン『Target』で合格するにしても、やはり100時間程度はかかると考えてよいかと思います。

まれに『1週間で一発合格!』や『30時間で取得』というような謳い文句を見かけたりしますが、万人に適用できるわけではなく様々な意味で特殊なケースと考えてよいでしょう。


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【理由6】模擬試験を受けていない

PMPに限らずどのような試験でも本試験に準じた模擬試験や過去問を経験することは、試験対策として王道になります。

PMPは過去問が公開されていません。
従って模擬試験でしか実戦形式を経験することができません。

模擬試験を経験することにより、230分という試験時間の長さの感覚であったり、180問という問題数に対する時間配分の感覚であったり、『試験感覚』が醸成されます。

また、結果・成績により、自身の現在地(合格までの距離)や弱点を知ることができ、その段階で勉強時間のペース配分を調整することができます。

難易度の高い資格であればなおのことです。

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【理由7】試験における戦略・テクニックが不足

試験における戦略として、例えば、時間配分を知らず、またその感覚が醸成されていなければ、合格は遠ざかります。
また、PMP試験の『日本語文』は英語の問題を『google翻訳した風』のものであり、非常に独特です。このことを知っておかないとパニックに陥りかねません。

これらは一例ですが、資格の合格にはプロジェクトマネジメントに関する知識・経験だけでなく、PMP試験に対する特有の『試験対策』もある程度必要になってきます。

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■ではどうするか、7つの解決策

それでは、これら『受かる気がしない、7つの理由』に対して、ひとつずつ解決策を解説していきます。

【理由1】PMP試験はそもそも難易度の高い資格である
【理由2】プロジェクトマネジメント実務経験の不足
【理由3】所属する会社の組織体制がPMBOKと異なるが故のイメージの差異
【理由4】プロジェクトマネジメント教育研修における理解度の不足
【理由5】勉強不足
【理由6】模擬試験を受けていない
【理由7】試験における戦略・テクニックが不足



【解決策1】合格率が60~70%だといって侮らず、難関試験としての準備を

PMP試験はそもそも難易度の高い資格であることは前述のとおりです。
であるならば、準備にしっかりと時間を、そして必要に応じて費用をかける心構えをする必要があります。

具体的な対策としては、以降、解決策2~7で解説します。


【解決策2】最低限、プロジェクトのライフサイクルをひととおり経験したい

実務経験の不足は、なかなか学習で補えるものではありません。

実務上、プロジェクトマネジメントの経験値が高ければ、様々なシチュエーションを既に経験しています。実務を通して悩み、ときに前例に倣い、上司や有識者に相談しながらプロジェクトを前進させてきています。中にはPMPやプロジェクトマネジメント資格を既に取得している方の意見も聞いています。

これらの経験は非常に大きいものであり、当然、試験にも活きてきます。

著者は、PMP試験の勉強をしているときに、仕事中のシーンが回想され、あのときこうしていればよかったのか、やこういう選択肢があるのか、など目からうろこの体験が非常に多かったです。

こうした経験が少ない場合、学習内容を現実のプロジェクトと比較・精査し難くなり、PMPで出題される様々なシチュエーションに応用しきれないところがあるでしょう。

要すれば、可能な範囲で受験を遅らせることも視野に入れたいところです。
最低限、1つのプロジェクトを完遂するところまで(プロジェクトのライフサイクルをひととおり経験)は受験を延期するというのも費用や時間の面から英断と言えるかもしれません。

ただし、プロジェクトへの配置権限は上司を含む上層部が持っており、マネージャー側でプロジェクトを選べるわけではないことがほとんどなので、ご自身の状況を鑑みて判断するとよいでしょう。


なお、プロジェクトマネジメント実務経験については、以下の記事にまとめていますのでご参考下さい。



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【解決策3】PMBOKの組織構造の定義と自身の会社の位置付けを正しく理解する

まず、PMBOKの組織構造の定義を正しく理解して、ご自身が所属する組織がPMBOKの定義上どのように位置付けされているのかを、現状の理解として正しく認識することが重要です。

その上で学習を進め、関連する新しい知識を得るに伴い、適宜、組織の位置付けをを修正、アップデートしていくことでイメージのギャップが埋まるのに繋がるでしょう。

なお、ジョブ型と終身雇用・年功序列組織の差については、以下の書籍も参考になります。



【解決策4】最新の知識にアップデートする

古い過去のプロジェクトマネジメントに関する知識を最新のPMBOK体系・手法にアップデートする必要があります。

細かい局所的な部分よりも、項目ベースで新しい章立てが追加されているかという観点で全体を見て、足りない部分の知識を補完していくのが効率が良いでしょう。
近年であれば、アジャイル手法になります。

以下、全体をさらっと網羅できる教育研修やアジャイル手法、PMBOK7版の改訂点に関する講座をご紹介します。



【udemy】「PMP®認定試験」で一発合格を目指す! 効率的な試験対策のための戦略コース (2021) アジャイル対応 icon

【udemy】【短時間で学ぶ】忙しい人のためのPMBOKⓇガイド第7版~概要編~ icon

【udemy】プロジェクト管理の世界標準「PMBOK」の内容と第7版の変更概要を簡単解説 icon




【解決策5】100時間、勉強する

PMP資格に合格するために必要な勉強時間は、インターネットによると概ね100時間程度かかると言われています。

学習時間が100時間に至っていない方が『受かる気がしない』と感じる場合には、コツコツと勉強を継続し知識を積み上げていくことが何よりかと思います。

問題集一冊を一通り終えたならば、複数回、周回はしたいものです(王道)。
また、新しい問題集にチャレンジするなど、複数の問題集で学習するのも有効です。
著者も二冊の問題集を使いました。

なお、100時間以上勉強しているにも関わらず『受かる気がしない』と感じている方は、時間的には最低ラインを満たしているかと思いますので、他の要因を疑います。




【解決策6】最低でも1回は模擬試験を受ける

1回は模擬試験を経験した方がよいでしょう。
230分という試験時間の長さや180問という問題数の多さに対する『試験感覚』をつかみます。

著者も、所属する会社が提供している教育研修で模擬試験を受けています。

以下、模擬試験をご紹介します。オンラインで手軽に何度もできるので非常に有用です。
なお、どうしても費用を抑えたいという場合には、最低でも問題集に掲載されている模擬試験を時間を測って解きましょう。

icon icon
【udemy】PMP (Project Management Professional) 試験模擬問題集 全360問(2回分) icon




【解決法7】基本的な試験対策・テクニックは、すぐにでも出来る

テクニック1:時間配分

180問を230分で解く必要があります。
つまり、1問あたり1分強程度の時間配分になります。

以下におすすめの時間配分をご紹介します。
なお、60問解いた時点で10分間の休憩があるので、そのタイミングでペースを調整するとよいでしょう。

おすすめ時間配分【180問・230分の試験】

  • 1問あたり、1分15秒で解く(180問で225分)
    ⇒感覚としては、1問あたり1分程度で解くイメージでOK
    ⇒10問あたり12~13分のペース
  • 見直し時間は5分間
  • 60問解いた時点(休憩時点)で、経過時間が75分以内であればよいペース
    ⇒休憩時点で、残り時間からペースを調整する
  • 見直しにもっと時間を取りたい場合は、さらにスピードアップする



テクニック2:難題&知らない知識を問う問題にとらわれない

知識を問う問題で、明らかに知らない場合にはいくら考えてもわかりませんので、諦めて(適当にマークして)さっさと先に進み時間の浪費を避けます。

また、必ず難題や時間がかかりそうな問題が出てきます。
チェックを付け、後回しにして先に進み、取れる問題を優先した方がよいでしょう。


テクニック3:正誤問題に気を付ける

誤りを選ぶのが正解なのか、正しい方の選択肢を選ぶのが正解なのか、問われている質問に気を付けます。
基本的な事ですが、230分の長丁場だとミスも発生し得るので気を付けます。


テクニック4:答えとして正しい選択肢が複数存在する

これは、PMP試験特有と言ってもよいかもしれません。
選択肢の中に質問の答えとして正しい選択肢が複数存在します。どれを選んでも正解なのでは?と思うものです。

実際にプロジェクトマネージャーが困っていそうな状況やシチュエーションの問題が多いので非常に悩ましいですが、その場合は行動の順序として考え、最初に取るべき行動を選択します。
二の手、三の手ではなく、最初に打つべき手(最初に取るべき行動)です。
重要度、緊急度、リスク等を加味して優先順位を付け、PMIの倫理・職務規定で示されている、いわゆる『PMIイムズ(責任・尊重・公正・誠実)』と言われているものに違反しない選択肢を選びます。

なお、『スポンサーに相談する』は、優先度は低い(下策)傾向です。


テクニック5:独特で癖のある日本語文に惑わされない

PMP試験の『日本語文』は英語の問題を『google翻訳した風』のものであり、非常に独特です。
これは受験者側ではどうすることもできませんので、そういうものである、と知っておき、日本語の解釈に時間を浪費しない、ことが肝要になります。

英語が得意な方は、問題の原文(英語)を見るとイメージが少し湧くかもしれません。

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■まとめ

いかがでしたでしょうか。
以下、PMP試験が受かる気がしない理由と解決策をのポイントをまとめておきます。

■なぜ受かる気がしないのか、その理由と解決策

  • 【理由1】PMP試験はそもそも難易度の高い資格である
    ⇒合格率が60~70%だといって侮らず、難関試験としての準備を
  • 【理由2】プロジェクトマネジメント実務経験の不足
    ⇒最低限、プロジェクトのライフサイクルをひととおり経験する
  • 【理由3】所属する会社の組織体制とPMBOKの定義とのギャップが大きいが故のイメージの差異
    ⇒PMBOKの組織構造の定義と自身の会社の位置付けを正しく理解する
  • 【理由4】プロジェクトマネジメント教育研修における理解度の不足
    ⇒最新の知識にアップデートする
  • 【理由5】勉強不足
    ⇒100時間、勉強する
  • 【理由6】模擬試験を受けていない
    ⇒最低でも1回は模擬試験を受ける
  • 【理由7】試験における戦略・テクニックが不足
    ⇒基本的な試験対策・テクニックは、すぐにでも出来る


最後まで読んでいただきありがとうございます。
PMPは著者が取得してきた資格の中で仕事上最も役に立つ資格のひとつです。
少しでも皆さまのお役に立てたなら幸いです。

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