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【PMP資格更新】更新方法・費用解説 | PDU稼ぎ方おすすめプラン

【PMP資格更新】更新方法解説 PMP更新

PMP資格を更新するためには、3年間で60時間以上の職務能力開発活動(PDU獲得)を行う必要があり、これがなかなか手間がかかり、資格の更新をあきらめたりサスペンドしたりする方も多いのではないでしょうか。
また、PDU獲得方法も複数ありどの方法で獲得するのが効率的かお悩みの方も多いかと思います。

この記事では全10種類のPMP更新方法を解説し、PDUを稼ぐためのおすすめプランを著者の実績を踏まえてご紹介します。

この記事を読んでわかる事

  • PMP更新のための要件
  • PDU獲得方法 全10種
  • 効率的にPDUを稼ぐ方法(PDU獲得おすすめプラン)


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■PMP更新の概要

  • 更新サイクル:3年毎
  • 更新費用:PMI会員:60ドル/非会員:150ドル


PMPは3年毎に更新が必要です。
更新費用はPMI会員だと60ドルと割安に見えますが、PMI会員になるためには別途以下の費用がかかるため、費用面だけ見ると非会員の方が出費を抑えられます

【PMI会員

初年度会費:139ドル
更新費用(年間):129ドル


また、会社員の方であれば会社がPMP更新費用を補助してくれるケースもあります。
著者の所属する会社では残念ながら補助してもらえませんでしたが、総務部等に一度確認してみるとよいかもしれません。

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■PMP資格の更新要件

PMP資格保有者は、資格を維持するために3年間で60時間の職業能力開発活動を行う必要があります。この職業能力開発活動のことをPDU(Professional Development Unit)といいます。

【PDU】
1PDU = 1時間 (最小単位:0.25PDU=15分)


PDU は次の 2 つの分野のいずれかの職務能力開発活動を通じて取得することができます。

  • 教育分野
  • ギブバック活動分野

順番に解説していきます。

教育分野(35PDU以上)

PMIではタレントトライアングルという考え方があり、講座の受講や読書などをとおしてタレントトライアングルの3つのスキルエリア(働き方、パワースキル、ビジネス感覚)の知識、スキルをバランスよく習得する必要があります
合計で35PDU以上必要です。

●Ways of Working(働き方):(8PDU以上)

成果を上げるための方法やスキル、その適用方法に関する学習です。
合計で8PDU以上必要です。

●Power Skills(パワースキル):(8PDU以上)

リーダーシップ、コミュニケーション、共感力などの対人関係スキルに関する学習です。
合計で8PDU以上必要です。

●Business Acumen(ビジネス感覚):(8PDU以上)

効果的な意思決定をするための組織戦略、グローバルなトレンドに関する学習です。
合計で8PDU以上必要です。

上記3つのエリアでそれぞれ最低8PDU(合計24PDU)必要になります。
残りの11PDU(35-24PDU)は上記3つのどのスキルエリアでも可です。

【PMP資格更新】PMIタレントトライアングル

(出展:PMI CCR Handbook

●旧タレントトライアングル(2022年4月以前)

教育分野の3つのスキルエリアは、2022年4月より更新されていますのでご注意ください。

【2022年4月以前】タレントトライアングル

  • テクニカル・プロジェクトマネジメント
    プロジェクトマネジメントに関する技術的なスキル、知識
  • リーダーシップ
    リーダーシップに関するスキル、知識
  • ストラテジック&ビジネスマネジメント
    ビジネスや組織に関する戦略、スキル、知識


【PMP資格更新】PMIタレントトライアングルの変更

(出展:Talent Triangle is Evolving

ギブバック活動分野(最大25PDU)

日々の仕事やボランティア活動をとおしてプロジェクトマネジメントの知識やスキルを活用したり共有したりするための活動です。
ギブバック活動分野は「最大25PDU」のため、ゼロPDUでも可
です。

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■PDU獲得方法 全10種

10種類(教育分野5つ、ギブバック活動分野5つ)のPDU獲得方法があります。
著者の経験から、おすすめ度を★三段階評価で表しました。
おすすめ度は、以下を総合的に判断して付けました。

  • 取得のしやすさ(手軽さ)
  • 費用
  • 申請のしやすさ
  • 監査で必要とされる書類の入手のしやすさ

なお、PDU申請の際の英文の記入例はこちらの記事をご参考下さい。


教育分野

①コースまたはトレーニング(★★☆)

最もポピュラーなPDU獲得方法です。
講座を受講することで体系的に学習することが可能です。ご自身が所属する会社の講座などがあれば割安で受講が可能かと思います。受講すれば受講元から証明書も発行してくれます。

内容:プロジェクトマネジメントに関する講座の受講など(講師により実施される)
1PDU:1時間の授業に相当
監査で必要とされる書類:受講申込書、受講証明書等


②組織のミーティング(★☆☆)

内容:専門職に関連したミーティングやイベント
1PDU:1時間(通常1~2PDUに限定される)
監査で必要とされる書類:参加申込書、参加証明書等


③オンラインまたはデジタルメディア(★★★)

こちらも「①コースまたはトレーニング」同様、体系的に学習することができます。
また、オンデマンドなど自己のスケジュールとニーズに合わせて学習することができます
著者も活用しています。

内容:オンラインセミナーやビデオコンテンツなど
1PDU:1時間の学習相当
監査で必要とされる書類:実施した学習活動の概要と実施日付を記載した学習記録


④読書(★★★)

最も手軽で費用が抑えられ自分のペースで学習可能です。
著者は読書をメインにPDUを取得しています。

内容:プロジェクトマネジメントに関する書籍の自主的な読書
1PDU:1時間の学習相当
監査で必要とされる書類:読書した内容のが概要と日付を記録した学習記録


⑤非公式な学習(★☆☆)

内容:体系的なディスカッションに焦点を当てた教育機会
1PDU:1時間の学習相当
監査で必要とされる書類:実施した学習活動の概要と日付を記載した学習記録


ギブバック活動分野

⑥実務者として仕事をする(★★★)

著者は仕事でプロジェクトマネジメント業務を日々行っているので、本活動でもPDUを獲得しています。PDU獲得に費用は全くかかりませんが、監査に選定された場合に雇用証明を会社に書いてもらうのがひと手間です。

また、申請できるのは1回の更新に付きで 1 回限りで、8PDUが上限とされているので注意が必要です。

内容:日々、プロジェクトマネジメント分野の業務に携わることによって知識とスキルを実務に応用する
1PDU:1時間の実務相当
監査で必要とされる書類:雇用証明(職務記述書)
注意:申請できるのは各 CCR サイクルで 1 回限り。サイクル内で 8PDU を上限。


⑦コンテンツ作成(★★★)

著者は本活動でもPDUを獲得しました。
仕事でPMPに関するコンテンツを作成し社内で共有しました。特に費用もかかりません
また、ブログ等でPMPに関して記事として発信することでも獲得可能なのでブロガーにはおすすめです。

内容:プロジェクトマネジメントに関する書籍やブログ、記事の執筆
1PDU:1時間のコンテンツ制作に相当
監査で必要とされる書類:出版物のコピー、教材のサンプル、またはコース・アジェンダ


⑧プレゼンテーションの実施(★☆☆)

内容:専門職に関するトピックのプレゼンテーションを実施する
1PDU:1 時間の発表に相当
監査で必要とされる書類:プレゼンテーションのコピー


⑨知識の共有(★☆☆)

内容:自分の専門知識を共有し、他の人が学び成長するのを助ける
1PDU:知識共有に費やした 1 時間が相当
監査で必要とされる書類:コーチングやメンタリングの実施を裏付ける証拠(ディスカッションや活動の概要と日付を含む)


⓾ボランティア(★☆☆)

内容:勤め先や客先以外の組織でボランティアとしてサービスを提供する
1PDU:1 時間のボランティア(報酬を得ない)活動が相当
監査で必要とされる書類:ボランティア活動に参加したことを認めた組織からの書簡や証明書

(出展:PMI CCR Handbook

■PDUの繰り越し

必要なPDU数以上を取得した場合は、次の更新サイクルに一部を繰り越すことができます。
繰り越すには以下の条件があります。


■PMI監査

PMIはPMP試験の申請者の一部に対して申請内容の監査を行っています。どのような基準で監査対象に選定されるのかは公表されていませんが、監査に選ばれた場合には、適切なエビデンス(補足書類)の提出が求められます

  • 数パーセントがランダムに監査対象に選ばれます。
  • 監査に選ばれた場合、申請したPDUを確認するためのサポート資料を提出するように求められます。
  • CCRサイクルが終了しても、18ヶ月間は、申請した全てのPDUの資料を保管しておくことが重要です。

著者は運よく監査には選ばれませんでしたが、エビデンスの収集にはなかなか手間がかかりそうです。

【PMP資格更新】PMI監査プロセス

(出展:PMI CCR Handbook

■PMP更新おすすめプラン

お手軽にかつなるべく費用を抑えてPDUを獲得したい人向けにおすすめのプランをご紹介します。
著者もこのプランをメインに更新しました。


PM実務(8PDU) & 読書(52PDU)

①実務者として仕事をする(8PDU)
PMPを取得された方は、日々の仕事でプロジェクトマネジメントを行っていることが多いかと思います。日々の仕事の中で行っているプロジェクトマネジメント活動は「実務者として仕事をする」としてPDUの申請が可能です。
せっかくなので最大値(8PDU)で申請するのがよいでしょう。

②読書(52PDU)
著名なビジネス本を1シーズンに1冊読みましょう(年間4冊程度)。

概ね40ページ=1PDUとして換算すると1冊あたり4~10PDUとなります。52PDU獲得するためには、3年間で6~13冊程度読む必要があります。
つまり年間3~5冊程度(1シーズンに1冊)読めばよいことになります。

なお、インターネットの情報によると、日本の書籍はPMI担当者にとっては新たな理解を必要とするため詳細な内容を求められる(監査対象になる)可能性が高いという考えがありますアメリカで出版された著名な書籍の和訳書を中心に読書するとよいと考えられています(P・F・ドラッカー、スティーブン・コヴィー、カーネギーなど)。
また、常識的に怪しい書籍は避けた方が無難です。



読書でPDUを稼ぐ場合のおすすめ書籍と英文記入例については、以下の記事もご参考下さい。



読書が苦手な方は、⑦コンテンツ作成なども取り入れるのもよいかと思います。
それでもPDUが不足する場合は、①コースまたはトレーニング③オンラインまたはデジタルメディアなどを活用しましょう。

【udemy】Project Management Professional PMP個のコース
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■まとめ

PMPの更新方法とPDUの稼ぎ方のポイントをまとめておきます。

  • PDU獲得には読書がおすすめ。手軽で費用が抑えられ自分のペースで学習可能
  • 読書が苦手な方は、ギブバック活動(実務者として活動、コンテンツ作成など)も活用を
  • ご自身が所属する企業の研修を活用すると割安
  • これを機に英語の学び直しも

最後まで読んでいただきありがとうございます。PMPは著者が取得してきた資格の中で仕事上最も役に立つ資格のひとつです。少しでも皆さまのお役に立てたなら幸いです。

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