PMP資格を更新するためにPDUを取得していると、「コースまたはトレーニング」と「オンラインまたはデジタルメディア」のどちらで申請すればよいのか迷うことはありませんか?
特にUdemyなどのオンライン学習サービスを利用していると、
「オンラインで受講する講座だから、オンラインまたはデジタルメディア?」
と考えてしまいます。
一方で、Udemyにはカリキュラムに沿って学習する体系的な講座もあり、「コースまたはトレーニング」に該当するようにも見えます。
実は、著者自身もこの違いがよくわからず、PMIに直接問い合わせました。
この記事では、PMIからいただいた回答をもとに、「コースまたはトレーニング」と「オンラインまたはデジタルメディア」の違いと、PDU申請時の判断ポイントをわかりやすく解説します。
■結論|「オンラインかどうか」ではなく「学習の性質」で判断
まず結論です。
「コースまたはトレーニング」と「オンラインまたはデジタルメディア」の違いは、オンラインで受講するかどうかだけではありません。
重要なのは、その学習コンテンツが「体系的な講座・研修」なのか、「比較的自由形式のデジタルコンテンツによる自己学習」なのかという点です。
PMIからの回答では、一般的な目安として次のように説明されています。
| コースまたはトレーニング | オンラインまたはデジタルメディア | |
|---|---|---|
| 学習の特徴 | 体系的な学習プログラム | 比較的自由形式の自己学習 |
| 主な例 | 教育コース、研修、オンライン講座 | 動画、ウェビナー、Podcast、記事など |
| オンライン受講 | 可能 | 可能 |
| 判断のイメージ | 「講座・研修を受講する」 | 「デジタルコンテンツで学習する」 |
つまり、「オンラインだからオンラインまたはデジタルメディア」と単純に判断することはできません。
■なぜ、この2つの申請区分はわかりにくいのか?
この2つがわかりにくい理由は、どちらにもオンラインで利用できる学習コンテンツが含まれるからです。
例えば、オンライン講座、ウェビナー、動画などは、いずれもインターネットを通じて学習できます。
そのため、「オンラインで学習した=オンラインまたはデジタルメディア」ではありません。
PMIも、両方のカテゴリーにオンラインで受講可能な学習コンテンツが含まれるため、判断に迷うケースがあると説明しています。
■「コース」と「トレーニング」は何が違う?
「コース」と「トレーニング」を厳密に区別する必要はありません。
PMIでは、この2つをまとめて「体系的な学習プログラム」として扱っています。
オンライン講座を含め、教育機関やトレーニングプロバイダーなどが提供する学習活動が対象です。
つまり、
「コースなのか、トレーニングなのか?」よりも、「体系的な学習プログラムなのか?」
と考えるとわかりやすいでしょう。
■「オンライン」と「デジタルメディア」は何が違う?
「オンラインまたはデジタルメディア」は、比較的自由形式のデジタルコンテンツによる自己学習が中心です。
PMIは、ウェビナー、動画、Podcast、記事などを例として挙げています。
ここでも重要なのは、「オンラインかどうか」ではなく、「どのような形で学習したのか」という点です。
■PMIに直接問い合わせてみました
著者自身も判断に迷ったため、PMIに直接問い合わせました。
「Udemyのようなオンラインコースはどちらで申請するのか」「修了証明書の有無が判断ポイントになるのか」などを質問しました。
PMIからは、講師や提供元が申請カテゴリーを指定している場合は、その案内に従うことを推奨するとの回答がありました。
指定がない場合は、コンテンツの性質を踏まえて、自分で適切なカテゴリーを判断してよいとのことです。
また、修了証明書が発行される体系的なコースかどうかは、判断材料の一つになるとのことでした。

■結局どっち?フローチャートで判断
PDU申請時に迷ったら、まずは次のフローチャートで確認してみましょう。

フローチャートの内容
このフローは、PMIが示している考え方をもとにした判断の目安です。
特に、提供元が申請カテゴリーを指定している場合は、その案内を優先しましょう。
なお、修了証明書の有無だけで判断するわけではありません。PMIも、修了証明書は判断材料の一つとして説明しています。
- STEP1提供元・講師から申請カテゴリーの指定がある?
→ YES:指定されたカテゴリーで申請
→ NO:次へ - STEP2体系的な講座・研修として提供されている?
→ YES:「コースまたはトレーニング」
→ NO:次へ - STEP3動画・ウェビナー・Podcast・記事などによる比較的自由形式の自己学習?
→ YES:「オンラインまたはデジタルメディア」
■「コースまたはトレーニング」と「オンラインまたはデジタルメディア」の比較
ここまでの内容を整理すると、次のようになります。
| 項目 | コースまたはトレーニング | オンラインまたはデジタルメディア |
|---|---|---|
| 基本的な考え方 | 体系的な学習プログラム | 自由形式のデジタルコンテンツによる自己学習 |
| オンライン | 含まれる | 含まれる |
| 代表例 | 教育コース、研修、オンライン講座 | 動画、ウェビナー、Podcast、記事 |
| 修了証明書 | 発行される場合がある | 必ずしも必要ではない |
| 判断ポイント | コースとして体系化されているか | 個別コンテンツによる自己学習か |
| 提供元の指定 | 指定があれば従う | 指定があれば従う |
■UdemyはどちらでPDUを申請する?
では、PMP更新で利用する人も多いUdemyはどちらなのでしょうか?
ポイントは、「Udemyだから必ずコースまたはトレーニング」とは限らないということです。
まず、講師や提供元から申請カテゴリーの指定があれば、その案内に従いましょう。
指定がなければ、
- 体系的な講座として学習する
→「コースまたはトレーニング」 - 動画などのデジタルコンテンツを自己学習する
→「オンラインまたはデジタルメディア」
という考え方が一つの目安になります。
PMP更新のためにUdemyを利用する場合は、PDU取得の可否だけでなく、取得できるPDU数やタレント・トライアングルの領域、講座の受講記録なども確認しておくと安心です。
詳しい講座の選び方や申請方法については、以下の記事も参考にしてください。
■よくある質問(FAQ)
Q. オンライン講座なら「オンラインまたはデジタルメディア」ですか?
いいえ。
オンラインであっても、体系的な学習プログラムなら「コースまたはトレーニング」に該当する場合があります。
Q. 修了証明書があれば「コースまたはトレーニング」ですか?
修了証明書は判断材料の一つですが、それだけで決まるわけではありません。
Q. Udemy講師がカテゴリーを指定している場合は?
基本的には、その指定に従いましょう。PMIもそのように案内しています。
Q. どちらかわからない場合は?
提供元の指定がなければ、学習コンテンツの性質を踏まえて、自分で適切なカテゴリーを判断します。
■まとめ
「コースまたはトレーニング」と「オンラインまたはデジタルメディア」は、どちらもオンライン学習を含むため、PDU申請時に迷いやすいカテゴリーです。
判断するときは、「オンラインかどうか」ではなく「どのような学習をしたのか」に注目しましょう。
著者自身、判断に迷ってPMIに問い合わせましたが、最終的には、「コンテンツの性質を踏まえて判断する」という考え方がポイントだとわかりました。
PMP更新のためにUdemyなどのオンライン学習サービスを利用する際は、講座の形式や提供元の案内を確認したうえで、適切なカテゴリーを選択しましょう。
- 体系的な講座・研修 → コースまたはトレーニング
- 動画・Podcast・記事などの自己学習 → オンラインまたはデジタルメディア
- 提供元の指定がある → その指定に従う
最後まで読んでいただきありがとうございます。
PMPは著者が取得してきた資格の中で仕事上最も役に立つ資格のひとつです。少しでも皆さまのお役に立てたなら幸いです。



